空腹で寝るより、30分早く寝る

こんにちは。Y’sジムいすみの樋口です。

夏になると、夜ごはんを抜く人がぐっと増えます。

「おなかを空かせたまま寝ると痩せる」。この言い方、ここ数年でかなり広まりました。たしかに、やってみた翌朝は体重が減っています。だから効いている気がする。

ただ、僕が見てきた限り、これを続けて体が変わった人はほとんどいません。だいたい1週間くらいで元に戻ります。しかも、戻ったときに前より増えていることが多い。

今日は、その理由と、代わりに何をすればいいのかを書きます。

翌朝に減っているのは、脂肪じゃない

まず体重計の数字の話から。

夜ごはんを抜いて寝ると、翌朝はだいたい0.5〜1kgくらい軽くなります。ここで嬉しくなるんですが、減っているのは食べ物のカサと、水分です。脂肪はほとんど動いていません。

脂肪を1kg減らすのに必要なエネルギーの差は、フルマラソン3回分くらい。1食抜いたくらいでは、まったく届かない量です。

だから、朝の数字が減っていても喜びすぎないほうがいい。逆に、食べた翌朝に増えていても落ち込まなくていい。1日の増減は、ほぼ中身の出入りだと思っておくと、体重計との付き合いがずいぶん楽になります。

本当の問題は、次の日に出てくる

空腹で寝ることの困るところは、その夜じゃなくて翌日にあります。

おなかが空いていると、眠りが浅くなる人がけっこういます。寝つけない、夜中に一度目が覚める、朝すっきりしない。そして寝不足の日は、体が「もっと食べろ」という信号を出しやすくなります。ここは根性の話ではなくて、体の仕組みの話です。

つまり、夜に我慢した分を、翌日の昼と夜で取り返してしまう。これが一番よくあるパターンです。

財布に千円だけ入れて出かけた日のことを思い出してください。ああいう日ほど、帰りにコンビニで余計なものを買っていませんか。足りない状態を無理につくると、あとでその反動が来る。体も同じです。

実はこれ、「食べても太らない体質」は、たぶん体質じゃないで書いた話とつながっています。うまくいっている人は、我慢の量が多いんじゃなくて、崩れ方が小さいんです。

今日からできる5つのこと

やることは、そんなに多くありません。

  1. 夜ごはんは抜かない。時間を早める。21時に普通に食べているなら、19時台に済ませる。これだけで翌朝の軽さは十分に出ます
  2. 遅くなる日は、量を半分にして油っぽいものを避ける。ゼロにするより、半分のほうが続きます
  3. どうしても空腹で眠れないなら、少しだけ食べる。ヨーグルト、ゆで卵ひとつ、豆乳コップ1杯。この程度で太ることはまずありません
  4. 布団に入る時間を30分だけ前倒しする。夜ごはんを我慢するより、こっちのほうが体重には効きます
  5. 朝、起きたら体重計に乗る。1日の数字ではなく、1週間の平均を見る

夕方の早い時間に用意された、焼き魚と味噌汁の軽めの夕食

5つ全部やらなくていいです。1つ目と4つ目だけでも、2週間くらいで体感が変わってきます。

よく聞かれること

「夜に食べたら太るんじゃないですか?」

時間そのものより、1日と1週間の合計のほうがずっと大事です。夜に少し食べても、その日の合計が収まっていれば増えません。逆に、夜を抜いても昼にたくさん食べていたら、そのまま残ります。

「30分も早く寝るのは無理です」

では15分で。それも難しければ、スマホを寝室の外に置くところからでいいです。意思の力でどうにかしようとすると、たいてい3日で終わります。気持ちで続けない。仕組みで続けるで書いたとおり、置き場所を変えるほうが確実です。

「そもそも夏は落ちない気がします」

それは気のせいではありません。理由は夏に体重が落ちないのは、普通ですにまとめてあります。夏に減らないのは失敗ではないので、そこで焦って夜を抜きにいかないでください。

今夜の一歩目

まとめます。

空腹のまま寝ても、減るのは脂肪ではありません。そして、その我慢は翌日に返ってきます。夜ごはんを削るより、食べる時間を早めて、寝る時間を少し前に持ってくるほうが、体は素直に動きます。

今日やることを1つだけ選ぶなら、これです。

今夜、いつもより30分早く布団に入る。

それだけで、明日の食欲がずいぶん扱いやすくなります。まずは1週間、試してみてください。

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