「筋トレしたら脚が太くなる」は、まず起きません

こんにちは。Y’sジムいすみの樋口です。

「脚を細くしたいので、下半身の筋トレはやめておきます」

体験に来られた方から、これをけっこうな確率で言われます。太ももを気にしている人ほど、スクワットの類を避ける。

気持ちはよく分かります。筋肉がつく=太くなる、というイメージがありますから。

ただ、僕が現場で見ている限り、これはほぼ逆です。脚を細くしたい人ほど、下半身は動かしたほうがいい。今日はその理由と、じゃあ何をすればいいのかを書きます。

「太くなる」と思われている理由

頭に浮かんでいるのは、たぶん競技をやっている人の脚だと思います。テレビで見る短距離の選手とか、雑誌に載っているような体。

あれは、何年もかけて、その体を作るための量を食べて、その体を作るための練習をして、ようやく出来上がったものです。ついでに言うと、素質もかなり関係します。

一方で、僕らが週に2回スクワットをしたくらいで、あそこには行きません。行けたら苦労しないんです。筋肉は、増やすのがとにかく大変な組織で、放っておけば毎年勝手に減っていく側にあります。増やす方向にちょっと力を加えたところで、急に膨らむようなことは起きません。

むしろ怖いのは逆のほうです。食事だけで体重を落としていくと、脂肪と一緒に筋肉も持っていかれます。そうすると、体重は減ったのに脚のラインはぼんやりしたまま、ということになりがちです。

脚の太さの中身は、何でできているか

太ももの太さは、ざっくり筋肉+脂肪+むくみでできています。

そして、細くしたいと悩んでいる方の場合、いちばんかさばっているのはたいてい脂肪です。ここが入れ替わると、見た目はけっこう変わります。

服で例えると分かりやすいかもしれません。同じくらい暖かい格好をするのに、ダウンジャケットだと分厚くなりますが、薄手の機能性インナーなら見た目はスッキリしますよね。脂肪がダウン、筋肉がインナーだと思ってください。中身が置き換わると、重さがそれほど変わらなくても、輪郭は細くなります。

だから、体重は横ばいなのにズボンがゆるくなるという現象が普通に起きます。ここを知らずに体重計だけを見ていると、うまくいっているのに「効果なし」と判断して、やめてしまう。もったいない話です。

体重の数字の見方については、体重が増えない、減らない、の原因にも書きました。あわせて読んでみてください。

今日からできる3つのこと

やることは、そんなに複雑ではありません。

  1. 下半身を動かす日を、週に2回だけ決める。「火曜と土曜」のように曜日で固定してしまうのがおすすめです。気が向いたらやる、にすると、まずやりません
  2. 回数を増やすより、下ろすときをゆっくりにする。しゃがむ動作を3秒くらいかけて下ろすだけで、手応えはまるで変わります。10回でじゅうぶんです
  3. 判定は、体重計ではなくズボンでする。いちばん気になっているズボンを1本決めて、月に一度それをはいてみる。メジャーで太ももを測って、数字を残しておくのもいいです

リビングのテーブルに置かれた手帳とペン、水のグラス、たたんだタオル

器具がなくても、自分の体重でできることは山ほどあります。この話はウエイトトレーニング vs 自重トレーニング|どっちがいいの?答えは「どっちも大事」で詳しく書きました。

それでも「週2回すら難しい」という方は、たぶん設定が高すぎます。運動のハードルは、うんと下げようのほうを先に読んでください。1日3分でも、ゼロとは全然ちがいます。

途中でつまずきやすいところ

正直に書いておきます。始めてすぐの時期は、むしろ脚が太くなったように感じることがあります。

慣れない刺激が入ると、筋肉に一時的に張りが出ます。むくみも出ます。触るとパンパンで、「やっぱり太くなった」と思ってしまう。ここでやめる方が本当に多いんですが、これは数週間で落ち着きます。脂肪が増えたわけではありません。

体重が少し増えることもあります。これも同じ理由で、中身の水分が動いているだけのことがほとんどです。2〜3週間は、数字も見た目も判断材料にしないくらいのつもりでいてください。

あと、最初から追い込みすぎて、3日間まともに歩けなくなるパターン。これも続かない原因の代表格です。1回目は「ちょっと物足りないな」で終わらせるのが、結局いちばん早く進みます。

まとめ:一歩目は1つだけ

脚を細くしたいなら、下半身から逃げないほうが近道です。筋トレでムキムキになるのは、そう簡単なことではありません。それより、中身を脂肪から筋肉に置き換えていくと考えたほうが、実際に起きていることに近いです。

今日の一歩目は、これだけでいいです。今週、下半身を動かす日を1日、カレンダーに書き込む。

やる内容は後で決めて大丈夫です。まず予定を先に押さえてしまう。それが、いちばん確実な始め方だと思います。

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参考:身体活動・運動の推進(厚生労働省)